英国で愛されるPUB。そこは気軽に立ち寄るコミュニティースペースとして、
訪れるお客はそれぞれの楽しみ方を持っている。
パブでの最もポピュラーな楽しみ方は「おしゃべり」話題は何でもいい。
仕事のこと、家族のこと、恋人のこと、サッカーのこと、政治のこと…。
パブでは、ありとあらゆることが話のきっかけとなり、
人々は延々と議論ともつかないおしゃべりをくり返す。
た とえあなたがパブに一人ででかけたとしても同じである。
隣の見知らぬ誰かが話しかけて来たり、手のあいたバーマンと会話をしたり…。
おしゃべりでのどが乾 けば、また次の1Pint
(イギリスで使われるビールの単位はパイントと呼ばれる。1Pintは約568ml)を注文すればいいだけのことだ。
パ ブでの楽しみは何もおしゃべりだけではない。フットボールなどのスポーツ観戦も楽しみの一つです。
パブにはたいてい、大型のスクリーンかテレビが設置され ていて、サッカーはもちろん、
ラグビーなどの試合を上映していることも多い。
パブによっては、特定のサッカーチームのサポーターが集まる場所になってい て、試合があるときには、
パブ内にいるほとんどの人がそのチームのユニフォームに身を包み、
歓声をあげている、という様子にでくわすこともあるだろう。
またこの場合も、あなたに連れがいなかったとしても臆することはない。試合を観戦している間に、
横で飲んでいる知らない人と肩をたたきあって、応援するチームの得点を喜んだり、
お互いにビールをおごりあったり…という関係ができるのがパブという場所なのだ。
英国人は、どのくらいの頻度でパブにでかけるのか?
『週に2回、多いときで3回。たとえば木曜の夕方、仕事を終えて同僚と会社の近くのパブに行く。
そして金曜の夜、親しい友人とローカル(地元)のパブに行く、というのが多いかな。
そして週末の昼間にはフットボールを観戦したり…とかね』
3人に1人の割合で行きつけのパブをもっているという英国人。
だいたいはローカルのパブを行きつけにしているという人が多く、
彼らの中には自宅で過ごす時間よりもパブで過ごす時間のほうが長い、
という人もいるというのは、まことしやかに伝えられている話。
また、彼らが行きつけのパブを選ぶ理由には「おいしいビールが飲める」というのが最低限の条件である。
最近ではラガーの需要も増えてはいるが、パブ好き、ビール好きの英国人には、エールにこだわる人も多い。
このビールこそが「英国人はぬるいビールをちびちびと飲むのを好む」といった風評を高めている原因なのである。
英国のパブ、それは人々を惹きつけてやまない、真の社交場として 世界で愛されるお店・・・